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Aernout Mik | アーノウト・ミック

アーノウト・ミック(Aernout Mik)
1962年オランダ・フローニンゲン生まれ、アムステルダムを拠点に活動

出品作品
《異言》2013
マルチチャンネルのビデオインスタレーション(HDビデオ)

全ての展示風景写真を高画質で見る:
www.flickr.com/photos/parasophia/sets/72157656465258738


2000年ファン・アッベ美術館(アイントホーフェン)、ICAロンドン、2009年MoMA(ニューヨーク)、2013年アムステルダム市立美術館で大規模な個展を開催。2007年のヴェネツィア・ビエンナーレ(オランダ館代表作家)など、世界各国の多くの国際展に参加している。日本でも、2000年の「Still/Moving」(京都)、横浜トリエンナーレ2001、あいちトリエンナーレ2013などに出品している。ミックの作品の多くは、無音のマルチチャンネルのビデオを、彫刻的ともいえる建築空間に投影したビデオインスタレーションの形式をとっている。投影されているビデオは一見ドキュメンタリーのように見えるが、実際には現実の社会問題などに基づいたシナリオを俳優が演じているものである。しかしインスタレーションでは、観客の身体的空間と映像内の空間との融合が生まれるため、演じられた映像の方が本物のドキュメンタリーよりもリアルな体験として観客に伝わることになるのである。
PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015では、元小学校の講堂で、彼の最新作の一つである大規模な映像インスタレーション《Speaking in Tongues》[異言]を展示する。本作は、大企業の社内行事と現代の宗教儀式とをパラレルに見せることにより、国境を越えた新たな宗教運動の出現について探求する。300人の俳優を使って撮影された映像は、はじめ企業の株主総会や社員研修のような様相を呈しながら、宗教的なモチーフや集団的な儀式が見え隠れし、やがて集団が生み出す熱狂を伴った異様で劇的なシーンへと変容する。京都での展示が過去のミック作品と異なるのは、作品に使われる映像が、演じられたフィクションだけでなく、ブラジルで実際の宗教儀式を撮影したドキュメンタリー映像も組み合わせている点にある。企業の自己啓発セミナーも個人の世俗的な富をも約束する現代の宗教儀式も、高揚の中で理解しがたい「異言」を話し始める展開によって、その差異が判別不可能なものへと変容していく。

会場
  • アーノウト・ミック

    アーノウト・ミック《異言》2013 「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」京都芸術センター会場での展示風景 写真:河田憲政

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