アーティスト > Ann Lislegaard | アン・リスレゴー
PARASOPHIAを共有
  • Facebookページへ
  • Twitterページへ
  • Google+ページへ
  • Instagramページへ

Ann Lislegaard | アン・リスレゴー

アン・リスレゴー(Ann Lislegaard)
1962年ノルウェー・トンスベルグ生まれ、コペンハーゲンとニューヨークを拠点に活動
lislegaard.com

出品作品
《神託、フクロウ……ある動物は眠らない》2012–14
2チャンネルの3Dアニメーション、サウンド
10分34秒

《ドゥバド、ドゥバド》2014–15
2チャンネルの3Dアニメーション
6分5秒、5分42秒

全ての展示風景写真を高画質で見る:
www.flickr.com/photos/parasophia/sets/72157656868347051


ヴェネツィア・ビエンナーレ(2005)、サンパウロ・ビエンナーレ(2006)、リヨン・ビエンナーレ(2013)、シドニー・ビエンナーレ(2014)に参加。また、アストルップ・ファーンリ現代美術館(オスロ、2007)およびデトロイト現代美術館(2009)などで個展を開催している。S.R.ディレイニーの『ダールグレン』やU.K.ル・グィンの『闇の左手』などのSF小説から着想した3Dアニメーションや音響+光のインスタレーションの作品で知られる。彼女はSF小説の中に、言語や物語、性別役割分担やセクシュアリティー、そして未来のコンセプトなどへの別のアプローチを見出す。
彼女の作品《Crystal World (after J.G. Ballard)》(2006)は、緩慢に結晶化していくホテルが舞台となっている。建物の中をアニメーション映像が移動するにつれ、女性建築家リナ・ボ・バルディの家具やロバート・スミッソンの彫刻《Dead Tree》、エヴァ・ヘス《Untitled (Rope Piece)》などに遭遇する。これら「バーチャル・レプリカント」は、時間が崩壊した設定の結晶世界の中で、暫定的登場人物として再び動き始める。
フィリップ K. ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を題材にした近作《Oracles, Owls... Some Animals Never Sleep》[神託、フクロウ……ある動物は眠らない]では、CGアニメーションのフクロウが、格言や、『易経』の予言と一人のフェミニストの弁論から引用した曖昧な断片を独白している。押しつぶされた鳴き声によって遮られるこの独白は、リドリー・スコットの『ブレードランナー』の一部を誇張し歪曲したものである。それは時として威嚇的ではあるが滑稽でもあり、その滑稽さは複製、再複製されたセルフの、不揃いなダンスや寝落ち寸前のような動きによってさらに強調される。新作《ドゥバド、ドゥバド》では、川又千秋のSF小説『幻詩狩り』(1984)が題材としてとりあげられ、歴史と政治、言葉、翻訳といった問題が扱われるその作品世界で鍵となる麻薬的な文字列【幻詩】は、時空の渦巻き状態を暗示するアニメーション映像として幻視されることになるだろう。

会場
  • アン・リスレゴー

    アン・リスレゴー《ドゥバド、ドゥバド》2014–15 2チャンネルの3Dアニメーション アニメーションからのスチル

  • アン・リスレゴー
  • アン・リスレゴー
  • アン・リスレゴー
  • アン・リスレゴー
  • アン・リスレゴー
  • アン・リスレゴー
  • アン・リスレゴー