Dominique Gonzalez-Foerster | ドミニク・ゴンザレス゠フォルステル
ドミニク・ゴンザレス=フォルステル(Dominique Gonzalez-Foerster)
1965年フランス・ストラスブール生まれ、パリとリオデジャネイロを拠点に活動
www.dgf5.com
出品作品
《ベルリンのローラ・モンテス》2015
HDビデオ(3分58秒)
京都市美術館で展示
《オテロ1887》2015
HDビデオ(25分31秒)
京都府京都文化博物館別館で展示
全ての展示風景写真を高画質で見る:
www.flickr.com/photos/parasophia/sets/72157656870434741
グルノーブルの美術学校を卒業後、80年代後半から自身が「ルーム」と呼ぶ一連の部屋のインスタレーションを制作する。映像、光、音、家具などが組み合わされるその作品は、知覚を通じて鑑賞者の記憶を刺激し、作品である室内を物語に満ちた本であるかのような空間に変容させる。彼女の作品は、作品状況を生み出す過程で生じる物理的・心理的構成要素の間の関係性、特に制作過程での人々の関与を重視しており、その作品はリレーショナル・アートとして分類されてきた。近年はシネマ、テキスト、本、言語から発生するイメージとフィクション(物語)の、織物にも似た複雑な関係を、様々なメディアを使いながら深く静かに考察する作品を制作。2012年より、小説や映画の登場人物など、様々な人物として現われ、テキストと音楽を用いて行っているレクチャー/パフォーマンスのシリーズ「M.2062」を開始。PARASOPHIA主催の《M.2062 (Scarlett)》はその5作目として2013年9月に上演。今回は2点の新作ビデオインスタレーション《ベルリンのローラ・モンテス》と《オテロ1887》を2ヵ所で展示。京都市美術館で展示する《ベルリンのローラ・モンテス》は2014年にベルリンのサーカス・カブヴァーツィ・クロイツベルクで演じられた同名の作品「M.2062」が基となっている。また京都府京都文化博物館別館で展示する《オテロ1887》はマドリードのパラシオ・デ・クリスタルでの個展「SPLENDIDE HOTEL」の会場内で撮影された映像を用いており、ヴェルディのオペラ『オテロ』を基に構想されている。
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ドミニク・ゴンザレス=フォルステル《ベルリンのローラ・モンテス》2015 「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」京都市美術館会場での展示風景 写真:河田憲政