Gustavo Speridião | グシュタヴォ・シュペリジョン
グシュタヴォ・シュペリジョン(Gustavo Speridião)
1978年ブラジル・リオデジャネイロ生まれ、同市を拠点に活動
出品作品
《素晴らしき美術史》2005–15
インスタレーション
インク、本(『The Great LIFE Photographers』/ブラジルポルトガル語版1点、英語版1点、フランス語版1点、日本語版2点/各26×18センチ、608ページ)
英語版608ページ全てのプリントを壁に貼付
全ての展示風景写真を高画質で見る:
www.flickr.com/photos/parasophia/sets/72157656875023375
リオデジャネイロ連邦大学国立芸術学校にて視覚言語修士課程修了。写真や映像作品のほか、雑誌など既存のメディアに言葉や絵を上書きしたドローイングやコラージュなどを制作。今回の出品作は、アメリカのグラフ誌『LIFE』の1936年創刊時から20世紀後半の608ページにおよぶ膨大な記念写真集『The Great LIFE Photographers』に、らくがきのような言葉や絵を上書きして作られた《The Great Art History》[素晴らしき美術史](2005–15)。『LIFE』誌上で活躍した100人以上の写真家たちが切り取る20世紀の象徴となった歴史的一場面や誰もが知る有名な写真を、一目でわかるブラックジョークや複雑な読み込みを可能にする落書きによって変換させ、別の「素晴らしき」美術史というフィクションを積み上げる。大文字の美術史や美術の形式への、あるいは政治や社会への皮肉だけでなく写真を読む作法に対する批判でもあり、様々な既成概念を飛び越えるユーモアでもある。PARASOPHIAでの展示が、アジアで初めての発表の機会となる。
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グシュタヴォ・シュペリジョン《素晴らしき美術史》2005–15 「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」京都市美術館会場での展示風景 写真:河田憲政