Nairy Baghramian | ナイリー・バグラミアン
ナイリー・バグラミアン(Nairy Baghramian)
1971年イラン・エスファハーン生まれ、ベルリンを拠点に活動
出品作品
《枕の形を整える:日本編(ムアリング、ガーニー、サイロ、モップ)》2015
インスタレーション
ムアリング(ペイントした鋳造アルミニウム)1点、ガーニー(クロムめっきを施したポール)1点、サイロ(布、ゴム、合成皮革)3点、モップ(ペイントした金属、ウール、シリコン)1点、ロープ1本
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www.flickr.com/photos/parasophia/sets/72157656461518668
1985年にベルリンに移住。クンストハレ・バーゼル(2006)、バーデン=バーデン州立美術館(2008)、サーペンタイン・ギャラリー(ロンドン、2010)、バンクーバー・コンテンポラリー・アート・ギャラリー(2013)、スカルプチャーセンター(ニューヨーク州ロングアイランド、2013)、シカゴ美術館(2014)、セラルヴェス美術館(ポルトガル・ポルト、2014)などで個展開催。ヨーロッパを中心にグループ展多数。ミュンスター彫刻プロジェクト07(2007)、第5回ベルリン・ビエンナーレ(2008)、2011年のヴェネツィア・ビエンナーレ、第8回ベルリン・ビエンナーレ(2014)などの国際展に参加。バグラミアンの複合的な彫刻実践は、モダニズムやミニマリズムそしてデザインの成果に対する深い理解と、素材や技巧および制作過程への興味とを伴う、彼女のフォーマル、コンセプチュアルおよび批評的な関心によって導き出されたものであり、その作品は展覧会を創る様々なアプローチにおいて立ち現れる、矛盾し対立する複数の歴史に対し繊細な感覚を備えている。
PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015では《Fluffing the Pillows》[枕の形を整える](2012)の一部の新規制作を含む再構成を予定。特定の道具や工具、特に航海に関係するものを基点とする抽象的な立体物によるインスタレーションを通して、「彫刻的」であることの概念を再考すると同時に、交易、工業、そして労働と工芸の性差的な意味合いについての考察を展開する。また、本作を発表したクンストハレ・マンハイムでの個展のために制作された、上流階級向けの航海雑誌の様相を呈したカタログ『Boats Magazine』[ボート・マガジン]もひとつの作品としてPARASOPHIAの展覧会カタログの紙面上に「展示」する。
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ナイリー・バグラミアン《枕の形を整える:日本編(ムアリング、ガーニー、サイロ、モップ)》2015 「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」京都市美術館会場での展示風景 写真:河田憲政