募集:田中功起「美術館で戦後史について考えるためのワークショップ」(撮影)参加者
2014.09.30 火曜日 00:00
田中功起「美術館で戦後史について考えるためのワークショップ」
企画主旨
[募集要項]
参加者:高校生(19歳まで)
企画者:田中功起(「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」参加作家)
主催:京都国際現代芸術祭組織委員会、一般社団法人京都経済同友会、京都府、京都市
[募集人数]
8名程度 *応募者多数の場合、選考を行う場合があります。
[応募条件]
• 高校生(男女を問いません)
• 11月8日(土)の事前オリエンテーション、および12月6日(土)、7日(日)の撮影日すべてに参加可能な方
[ワークショップ(撮影)]
日時:12月6日(土)、7日(日)13:00–16:00(予定)
場所:京都市美術館
[事前オリエンテーション]
田中功起による短いレクチャーと撮影のオリエンテーション/リハーサルを行います。
日時:11月8日(土)(13:00–16:00)
場所:京都芸術センター
[応募方法]
下記の必要事項をご記入の上、メールまたはFAXにてお申込みください。
• 氏名(ふりがな)
• 学校名(学年)
• 年齢
• ご住所
• 電話番号
• メールアドレス
*本情報は京都国際現代芸術祭組織委員会に関わる業務以外の用途には使用いたしません。
[応募締切]
10月24日(金)
[応募先]
メール:event@parasophia.jp
FAX:075-257-1454
*件名に「美術館で戦後史について考えるためのワークショップ」とご記入ください。
[お問合せ先]
京都国際現代芸術祭組織委員会事務局(PARASOPHIA事務局)
メール:info@parasophia.jp
電話:075-257-1453
FAX:075-257-1454
[企画主旨]
文・田中功起
京都市美術館はかつてアメリカの駐留軍/占領軍によって接収され(1946年3月29日から1952年4月30日まで)、美術館という一見、戦争と無関係に思える場所が、当時兵舎として使われていたようです。いまでは各種展覧会の会場として、時にはミュージアムショップとしても使われている大陳列室は、バスケットボール・ゴールが設置されていたことが示すように、娯楽の場であったようです。また当時この建物の占領を開始した米軍第58通信大隊は、2012年10月の再編までの間、沖縄にいました。過去について考えることが、ここでは現在の問題へと接続されます。
1970年6月、美術評論家中原佑介による「人間と物質」展の巡回展が京都市美術館で行われます。この展覧会は国内外の若手のアーティストが参加する、「アクション」や「プロセス」を中心とするいわゆる従来の絵画や彫刻とは違ったあり方をもつ芸術を扱う画期的なものでした。このとき大陳列室は、アーティストのクリストによって布で覆われます。
ひとつの場所がさまざまな歴史上の「行為」によって変容させられ、この場所は、美術、戦争、スポーツが一直線に結びつく興味深い歴史をもっています。
事前の参加者へのレクチャー/オリエンテーション(撮影記録なし)と二日間の行為や再演を中心としたワークショップ(撮影記録あり)を通して、現代美術、戦争、歴史、行為、そして共同体の問題について多角的に、一緒に考えたいと思います。
接収解除後の大陳列室 1952
《包まれた床》京都市美術館「人間と物質展」会場風景 1970
© Christo, 1970