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> 表象文化論学会 第9回研究発表集会 企画パネル1「アラン・セクーラ、写真とテクスト、イメージと地政学のあいだ I」
2014.11.08 土曜日 14:45–16:45
PARASOPHIA共催
- その他
表象文化論学会 第9回研究発表集会 企画パネル1「アラン・セクーラ、写真とテクスト、イメージと地政学のあいだ I」
前川修、佐藤守弘、北野圭介、番場俊
PARASOPHIAプロフェッショナルアドバイザリーボードメンバーの北野圭介氏(立命館大学映像学部教授)、佐藤守弘氏(京都精華大学デザイン学部教授)が、前川修氏(神戸大学教授)、番場俊氏(新潟大学准教授)など表象文化論学会に所属する日本の研究者とともに、多くの美術家や研究者に影響を与えた写真家アラン・セクーラ(Allan Sekula, 1951–2013)の実践と研究を改めて考える研究発表集会を11月8日–9日に新潟にて開催します。
また、関連企画として本展アーティステックディレクターの河本信治の講演も予定しております。
昨年逝去したアメリカの写真家・写真史家アラン・セクーラ(1951–2013)の仕事を、いま、あらためてとりあげたい。『写真を逆なでする』(1984年)に収められた初期の論考や「身体とアーカイヴ」(1986)といった理論的著作は、ロザリンド・クラウスやジェフリー・バッチェンといった理論家たちに大きなインスピレーションを与えてきたし、《フィッシュ・ストーリー》(1995)や《タイタニックのあとで》(2003)といった写真作品は、ジェフ・ウォールとの対立といったゴシップ的な関心をこえて、言葉とイメージ、ドキュメンタリーとアート、グローバリゼーションと海といった、さまざまな「あいだ」の問題を先鋭に提起している。
「世界は次第にグロテスクな「つながり」を強めており、市場の流動性という口当たりのよいうわべに隠れて、容赦ない抑圧がおこなわれている——このスキャンダルを告発するためには、わが身を、いわば海で泳ぐ人のポジションに置いてみる必要があるのだ」
アラン・セクーラ「ネットと深く青い海のあいだで」
番場俊(新潟大学)
企画パネル1「アラン・セクーラ、写真とテクスト、イメージと地政学のあいだI」
PARASOPHIAアドバイザリーボードの北野圭介、佐藤守弘に、長年セクーラ論に取り組んできた前川修を加えた三名が、セクーラの写真実践と写真論を再評価し、グローバル化した今日の社会とアートの変容のなかに位置づけることを試みる。
関連企画(トーク・セッション)「アラン・セクーラ、写真とテクスト、イメージと地政学のあいだII」
「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」でセクーラの作品が展示されるのにあわせ、このトーク・セッションでは、生前のセクーラとも親交があったPARASOPHIAアーティスティックディレクターの河本信治によるショート・レクチャーと作品紹介を手がかりに、セクーラの写真実践と写真論について考える。
- タイトル
- 表象文化論学会 第9回研究発表集会 企画パネル1「アラン・セクーラ、写真とテクスト、イメージと地政学のあいだ I」
- 日時
- 2014年11月8日(土)14:45–16:45
- 会場
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新潟大学五十嵐キャンパス総合教育研究棟 F271教室
〒950-2181 新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050番地 - 発表1
- 前川修(神戸大学)「写真を逆なですること——セクーラの写真実践/写真論」
- 発表2
- 佐藤守弘(PARASOPHIAプロフェッショナルアドバイザリーボード、京都精華大学)「産業資本主義の画像言語——写真アーカイヴとセクーラ」
- 発表3
- 北野圭介(PARASOPHIAプロフェッショナルアドバイザリーボード、立命館大学)「イメージのマテリアリティとサーキュレーション——セクーラを起点として」
- 司会
- 番場俊(新潟大学)
- 定員
- 150名
- 会費
- 1000円(表象文化論学会会員は無料)
- 主催
- 表象文化論学会
- 共催
- PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015
- 詳細
- www.repre.org/conventions/9_1