PARASOPHIA 京都国際現代芸術祭2015

「すイエんサー」など長年、科学系番組の制作に携わってこられたNHKチーフ・プロデューサーの村松秀さんをお招きしレクチャーを開催します。

村松秀
1990年、東京大学工学部電気工学科卒業、NHK入局。新潟放送局、科学・環境番組部、衛星放送局、NHKエデュケーショナルなどを経て、2014年6月、NHK編成局コンテンツ開発センターへ異動、現在に至る。入局以来、ほぼ一貫して主に科学系番組制作に携わる。「NHKスペシャル」「クローズアップ現代」「ためしてガッテン」等を担当し、環境、先端科学、医療、生命倫理、生活科学など多方面のジャンルの科学番組を手がける。特に環境分野では「環境ホルモン」問題を日本で最初に取り上げ、その後も率先して報じてきた。環境ホルモンという言葉は研究者達と村松が共同で考えた科学的造語で、いまや世界の研究者も口にするようになっている。また頻発する科学論文捏造問題についても積極的に取材、番組化している。ベル研で起きた捏造事件の取材記をまとめた中公新書ラクレ『論文捏造』と番組制作により、2007年「科学ジャーナリスト大賞」を受賞。新番組の開発も多く、「サイエンスアイ」「地球！ふしぎ大自然」「迷宮美術館」などの新番組を立ち上げてきた。最近では「すイエんサー」（2009–）、「マサカメTV」（2013–）の企画立案・開発・プロデュース、さらに科学番組が大集結したフェスティバル「NHKサイエンススタジアム」（2013–）を企画・実施するなどしてきた。現在は「岩合光昭の世界ネコ歩き」「世界入りにくい居酒屋」「世界わんわんドキュ☆」「キワミコトノハ得心寺！」などの番組制作を担当。特集番組の企画開発などに当たっている。バンフ・テレビ祭ロッキー賞、放送文化基金賞大賞、地球環境映像祭大賞など受賞多数。著書に「論文捏造」（中公新書ラクレ）「生殖に何が起きているか」（ＮＨＫ出版）など。