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[後援]中上健次シンポジウム:再び漂泊する路地のために――やなぎみわの『日輪の翼』トレーラー公演計画

2014.11.06 木曜日 21:44

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参加作家のやなぎみわ氏が、京都造形芸術大学にて自身の《『日輪の翼』上演のための移動舞台車》についての公演計画についてシンポジウムを開催します。
ヨコハマトリエンナーレからはじまり、大阪での「Open Storage 2014 -見せる収蔵庫-」を経て、3月には京都にやってくる台湾製の移動舞台車。今後この移動舞台車で日本中を移動しながら中上健次の『日輪の翼』を上演しようという壮大な計画があります。やなぎみわ氏に加え、集英社版中上健次全集の編集委員から四方田犬彦氏・渡部直己氏・浅田彰氏が登壇し、計画の全貌、今後の展開、背景の物語など読み解く貴重な場になりそうです。

京都造形芸術大学大学院学術研究センター公開講座「中上健次シンポジウム 再び漂泊する路地のために~やなぎみわの『日輪の翼』トレーラー公演計画」
日時:2014年11月14日(金)18:00–
場所:京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス 人間館 ギャルリ・オーブ
〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116

出演:やなぎみわ(京都造形芸術大学教授)
   四方田犬彦(京都造形芸術大学大学院学術研究センター客員研究員)
   渡部直己(早稲田大学文学学術院教授)
   浅田彰(京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長)

主催:京都造形芸術大学大学院学術研究センター
後援:PARASOPHIA: 京都国際芸術祭2015

詳細:www.kyoto-art.ac.jp/events/688

やなぎみわの〈移動舞台車〉とは
台湾独自の文化である舞台車はタイワニーズ・キャバレーとも言われ、照明・音響・カラオケ・スモーク等の機能を備えたレンタルステージで日本の「デコトラ」と同じように、過剰な装飾や、派手な電飾が特徴。
台湾ではポピュラーな舞台車だが、日本に初上陸した今回の〈移動舞台車〉は、日本に輸出するため、「トラック」ではなく「トレーラー」の仕様で製造された特注。
トレーラーは「ヘッド」と「リアカー」という部分に分かれ、今回は「リアカー」を舞台として制作し、輸入、日本で「ヘッド」をつけて道路を走行する。
この「リアカー」部分だけで13トンにもなる〈移動舞台車〉は、油圧によって開閉し、二重になった可動部分は外側が天井、内側がステージとなる。

〈移動舞台車〉の「制作」、「展示」、「パフォーマンス」、「演劇公演」、これらすべてを合わせて《やなぎみわ ステージ・トレーラー・プロジェクト》と呼ぶ。
やなぎみわによってデザインされ、台湾の工場に特注された〈移動舞台車〉は横浜港で日本初上陸を果たしたあと仕上げの作業を施し、今夏、「ヨコハマトリエンナーレ2014」にて展示。そして来春、京都で開催される「PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015」において、〈移動舞台車〉を使った野外パフォーマンスがおこなわれる予定。


「中上健次シンポジウム 再び漂泊する路地のために~やなぎみわの『日輪の翼』トレーラー公演計画」チラシ